化研

受託試験・評価

化学分析技術を利用して各種化学プロセスや材料、デバイス等の分析・解析、特性評価、耐食性評価を行い、さまざまなニーズに応えます。金属材料や表面処理材料の各種腐食試験や実環境を模擬した腐食試験等も得意です。また、新しい分析方法や新材料の研究・開発にも積極的に取り組み、その成果を学会等で発表しています。
お客様の用途・目的に合わせて柔軟な対応を行ってまいりますのでお気軽にお問い合わせください。
事例紹介
■防毒マスクの性能試験
放射能汚染した事故現場などで使用される放射性ヨウ素除去用の防毒マスクには、放射性ヨウ素を除去するための吸収缶が取り付けられている。この吸収缶について東日本大震災直後の状況を模擬した試験を行い、ヨウ化メチル除去性能を評価。
マスク試験装置
評価方法
CH3131I放射能濃度が1.0E-01Bq/cm3条件の時に、法令に基づく基準値(1.0×10-3Bq/cm3)を満足するDFは100となる。
よってDF100を満足できる時間を評価した。
■除染液の拭取り法確証試験
原子力施設 管状炉

原子力施設などにおいて、金属表面の放射能汚染の除去(除染)に効果的な工程(拭取り→焼却)を構築することが目的。除染工程、中和工程、焼却工程について試験を行い最適処理条件を見出す。

除染処理試験
除染液の試験片表面積あたりの添加量、及び処理時間を検討するため、除染処理を行った試験片の乾燥重量や溶出金属イオンの定量分析を行う。
中和処理試験
除染液を中和後、液を拭取ったウェス(試料)を容器に密閉して恒温状態で内圧変化を記録する。
焼却処理試験
試料を電気炉で焼却処理し、発生したガスを検知管で測定する。
■化学・機械設計計算
原子力施設

機械装置や設備機器を製作する場合、部品の構成・部品スケールや容量等、仕様を決定するために数々の化学工学的な試算を実施する必要がある。そのための化学技術をベースとした化学・機械設計の計算、設計データーの確証を行うプロセス確証試験を実施する。

圧力損失計算
・ポンプ等の流体移送機器の仕様、流体移送の適切な配管径・長さの決定
・加圧送液時の圧力の決定
熱計算
・熱収支計算 ・ヒーター設計 ・断熱計算 ・熱容量計算 ・流動熱伝達計算 ・対流熱伝達計算
その他
・局所排気計算(排気量、排気口断面積) ・放射線の遮蔽計算 ・触媒塔の設計計算(酸化触媒・還元触媒等)
・除湿、加湿等の試算 ・特殊ガス発生量の計算(揮発性物質) ・化学プロセスの物質収支
■固定廃棄物収納容器の気密性確認試験
微粒子の封じ込め性能で気密性を評価する試験。PAO(ポリアルファオレフィン)粒子を導入し、パーティクルカウンタによって気密性を定量的に評価。
■溶媒の熱分解試験・安全性評価試験
溶媒の引火点、発火点、毒性評価、材料に対する腐食性など、人や装置に対する様々なリスクを評価。
■沈殿生成物除去試験
高酸濃度環境下における沈殿物除去プロセスの開発。
副次的に生成される沈殿物の高効率除去、回収プロセスを評価。
■吸着材の性能劣化ガスによる影響調査
性能劣化ガスが吸着材に及ぼす影響を調査。性能劣化ガスの濃度をパラメータに吸着質のDFを評価。
■核燃料再処理用薬剤の分解に係る調査
核燃料再処理の溶媒洗浄工程で使用が計画されている薬剤の電気分解、熱分解試験。薬剤濃度の経時変化を測定し分解過程を評価。
■界面計測用電極棒の腐食性評価試験
電極式界面計の腐食原因調査。同環境で長期試験を行い、腐食速度の測定などを実施。
■温度モニタの適用性評価試験
メルトワイヤ (溶融合金)の溶融範囲から、達成温度を推定・評価する温度モニタの適用性評価。
■核燃料再処理濃縮缶沈殿物生成試験
濃縮缶で生成される沈殿物生成量および各種特性の評価。
■流動状態可視化試験
液体の流動モデルをグリーンレーザーと微粒子トレーサを用いて可視化。
■特殊ガス回収試験
湿式化学分析で実施される試料の分解時に発生するガス等の発生量調査及び回収方法検討。
■蒸留器の相対揮発度測定業務
蒸留器性能を評価するために母液、流出液の成分を測定して相対揮発度を求める。
■ハウスダスト採取試験
リネン(リンネル)から発生するダニ由来アレルゲンのサンプリング。アレルゲン発生量の定量のためにサンプリング方法を規定。リネン製品開発のために実施。