化研

受託研究・開発

私たちはこれまで培ってきた分析技術と開発力を基盤に、お客様の課題を解決やご要望に沿った製品開発、研究支援を行っております。ご依頼頂いた案件は35年以上の実績に基づくさまざまなノウハウを駆使し、より効率的で高品質なサービスとしてご提供いたします。特に放射線や原子力に係る研究開発については多くの実績があります。
また、受託研究・受託開発だけでなく、官公立の研究期間との共同研究やJST殿などからの委託事業による自社研究・自社開発も積極的に実施しており経験も豊富です。
事例紹介
■線源・特殊試料の作製・開発
核融合材料
放射線源の製造・販売
・ZNS校正用αスタンダードの作製
・Ge半導体検出器校正用標準線源の作製
・液体シンチレーションカウンタ用標準試料の作製
核融合材料の開発・販売
核融合炉の内壁を構成するブランケット材料に関する研究開発、研究資材の販売。
硝酸セリウム脱硝体の開発・製作
プルトニウム燃料模擬脱硝体の製作。硝酸セリウムをマイクロ波加熱する乾式法で模擬脱硝体を製作。
蛍光X線分析装置校正用試料の作製
水中に含まれる腐食物質(金属酸化物)の定量のために用いる蛍光X線分析装置。金属酸化物の成分比を変えて検量線作成試料を製作。
■高ナトリウム(Na)含有廃液処理技術の開発
電解透析原理図

イオン交換膜を使用する電気・電解透析法は、電解質溶液を脱塩圃濃縮する優れた技術として、各分野で応用されている。 ここではビューレックス法核燃料再処理工程で発生する高Na含有廃液の高度除染・高滅容化技術開発を目的とした、電解透析処理法の適応による廃液中の主成分(Na,N03)の除去・回収技術の基礎検討を行った。

電解透析の原理
電解透析法は、図に示すように直流電流を駆動力としたイオン交換膜のイオン選択性を利用する。陽極側に陰イオン変換膜、陰極側に陽イオン支換膜を配列してイオン交換膜に挟まれた部屋に廃液を通水し、電極間に直流電流を流すと、廃液中の陰イオンは陽極に向かって移動し、陰イオン交換膜を透過し陰極に至る。この際、陽イオンは陰イオン突換膜により、陽極室への透過が阻止される。陽イオンの場合も同様のメカニズムで陰極室に移動する。各電極室では水の電気分解により、陽極室ではH+ 、陰極室ではOH-が生成する。従って中央の部屋では廃液の脱塩、陽極室では酸、陰極室ではアルカリとして濃縮回収される。
評価内容
まずは高濃度のNa塩含有溶液の主成分であるNaNO3について本法の有用性を検討。 試験は定電流制御で行い、廃液・電極液を通液循環し、定期的にこれらの液を採取し分析。
■水棲生物長期飼育環境維持技術の開発
原子力施設

宇宙空間での実験における小型水棲動物の長期飼育に可能な飼育環境の維持技術のうち、特に重要な微生物等による飼育水の水質の維持技術を実験的に検証。

硝化・脱窒一括処理技術の開発
水棲生物にとって有害なNH4+やNO2を飼育系外へ除去するため、脱窒菌を担持させ活性測定を行う。
長期溶存酸素維持技術の開発
閉鎖環境での長期飼育において消費される酸素を効率よく供給し、蓄積する炭酸ガスを除去するための人工肺の性能比較。ガス交換能の低下、フィルター・モジュールの汚染状態により性能低下を検証。
給餌・老廃物等による富栄養化の影響の実験的検討
水質汚染の原因となる魚から排出される老廃物のタンパク質含有分析・アミノ酸分析とフィルターによる装置内への蓄積防止法を検討。
■疎水性粉体洗浄技術の開発
疎水性微粉末に吸着する原料由来物質を洗浄し、導電性溶出物質を除去する技術の開発。ろ布では分離出来ない微粒子を高回収する。
■難溶解性金属の溶解法開発
難溶解性放射性金属廃棄物の溶解法開発。非腐食性酸を用いた核種分析前処理プロセス開発。
■再処理プロセス確証試験用装置の設計
核燃料再処理施設の排ガス処理施設設計に資する各種特性を評価するための試験装置の設計。